「科技日報」が27日伝えたとことによると、20年にわたる研究プロセスを経てこのほど、多量の水を必要とせずに多量の生産が可能な一連の節水・高生産型小麦の栽培に成功し、作付け面積は全国で7千万ムー(約466万ヘクタール)を超えた。節水と高生産とが高度に結びついており、業界の専門家からは「未来の国の穀物の安全をまもる障壁を構築した」として高い評価を受けている。
中国科学院(科学アカデミー)の李振声院士をはじめとする国内の小麦専門家による鑑定専門家委員会が今月25日に北京で、節水高生産型の冬小麦新品種の選別栽培プロジェクトを鑑定した。専門家チームは、同プロジェクトの全体的な研究水準は、同種の研究の世界最先端レベルに達しているとの見方を示した。
同プロジェクトは河北省石家荘市の農林科学研究院、中国科学院遺伝・発育生物学研究所、河北省の小麦プロジェクト技術研究センターが共同で進めているもの。節水高生産型小麦の新品種を栽培することを目標として、同型小麦の栽培方法を研究し、栽培前半には水をたっぷり与え、後半には与える水の量を控え、一世代で水に関して複合的な選択を行うという方法を提起し、一世代の中から生産性と抗乾燥性とにすぐれたものを同時に選び、異なる地質条件の下で交配を繰り返して、より優れた節水と高生産の特徴をもった小麦を生み出した。また相応の形態や生理学的な選択の指標システムを打ち出し、節水高資産型植物の育種技術プラットフォームを構築した。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年12月27日