中国衛星海上測控部はこのほど、衛星追跡艦「遠望6号」が142日間、約3万海里の航海の末、中国の港湾に到着したことを明らかにした。
これにより月探査衛星「嫦娥2号」などの追跡を海上で行っていた3隻の遠望号すべてが中国に帰還し、中国の海洋における衛星追跡史上、出航期間・航海距離ともに最も長く、連続的な任務回数が最も多い活動が無事に終了した。
7月19日以降、遠望追跡艦3号、5号、6号が次々と遠征し、嫦娥2号などの追跡活動を共同で行った。その間、遠望船隊は3段式ロケットの2段目の点火、衛星とロケットの分離、衛星が軌道に入った後の姿勢調整、太陽電池パドルの展開など一連の重要な追跡任務を成功させた。すでに3号と5号は今月5日と7日にそれぞれ帰還している。
中国衛星海上測控部の費加兵主任によると、今年下半期、3号、5号、6号はそれぞれ一度の出航で計8回の追跡活動を行い、各自の任務を順調に遂行した。
同部の丁興農党委員会書記は、「来年も人工衛星の打ち上げが頻繁に行われ、1隻の追跡船が海上で活動する期間は250日を超える見通しで、任務はさらに厳しいものとなる」と話す。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年12月30日