中国電力企業連合会が9日発表した「全国の電力需給と経済活動の動向分析と予測」によると、安定した比較的速い経済成長が持続していることから、2011年の電力の需要はこのまま伸びる見込み。全国の電力使用量は前年同期比12%増の年間4.7兆キロワット時に達するが、2010年の伸び率14.56%よりはややダウンする見通し。新華社が伝えた。
報告によると、国家産業の発展、省エネ措置、電気代政策の実施が年間の電力使用量の伸びと電力使用構造に大きな影響を与えるものとみられる。
新エネルギー発電、地域間電力網の建設、農村の電力網改造によって電力への投資が加速し、電力関連事業への建設投資は昨年の7051億元に比べ約6%増加し、7500億元に達する見通し。電源事業への投資が4000億元、電力網事業への投資が3500億元となっている。
全国の基本建設として新たに9000万キロワット前後の発電設備が建設され、2011年末までに全国の発電容量が10.4億キロワットを上回る見込みだ。昨年末の時点で中国の発電容量は9.6億キロワットに達している。
今年も依然として特定の地域、特定の時期に電力用の石炭供給が逼迫し、石炭価格が高値を維持し、値上がるリスクが非常に高い。華中、西北地域では現在石炭の供給が間に合わず、電力供給が緊迫した状況にあるが、この状況は3月末まで続く見通しだ。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年2月11日