江蘇省科学技術庁の最新データによると、2010年末までに省内には305の外資系研究開発機関があり、うち世界トップ企業500が設立した外資系研究開発機関は60にのぼる。科学時報が17日伝えた。
これら研究開発機関の研究分野は比較的集中しており、電子情報、設備製造、新素材が全体の80%以上を占め、研究者の20%以上が博士と修士の学位を取得している。
米エマソンは江蘇省に研究開発機関を設立した世界トップ企業500のひとつ。エマソン・クライメイト・テクノロジーズアジア太平洋市場および製品企画の朱凡倪副総裁によると、蘇州研究センターには現在300人のエンジニアと開発スタッフがおり、同社で2番目に大きい研究基地だが、今後5年で世界最大の研究基地を目指すという。
朱服総裁は技術開発センターを蘇州に設立した理由を、生産条件が非常に優れているだけでなく、開発や設計方面でも非常に高い能力があるためだと説明。中国市場は今後益々重要になっていくことから、研究開発センターはより現地化された製品を生産し、中国市場でのサービスをより高めていくのにつながると語る。
江蘇省は2010年から科学技術計画として、省内の企業、大学、研究機関などと外資系研究開発機関の協力プロジェクトを支援するための経費を割り当て、プロジェクトを立ち上げた中国側に提供し始め、昨年は6つのプロジェクトに計160万元が助成された。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年2月17日