日本の太陽観測衛星「ひので」が先ごろ、太陽表面に存在する2つの巨大な穴を撮影した。これは太陽の物質とガスが宇宙へ漏出する通路だという。米国の宇宙関連ウェブサイトが伝えた。
米国航空宇宙局(NASA)によると、科学者はこの太陽の巨大な穴を「コロナホール」と呼んでいる。これは太陽の磁場の間隙が形成した巨大な穴で、太陽の灼熱のコロナをつき抜け、ガスが外にあふれ出すようになっている。日本の太陽観測衛星「ひので」は1日、太陽表面に存在する2つの巨大なコロナホールを撮影した。同写真の中の1つのコロナホールは太陽の中心から上の位置にあり、もう1つは写真の底部に位置するのがはっきり見える。
この2つのコロナホールは太陽表面の他の部分に比べて色がより暗い。NASAの研究報告によると、これは近隣の活発なエリアと比べるとコロナホールの温度が低いためだ。
太陽観測衛星「ひので」は2006年に打ち上げられてからずっと太陽の観測データを収集し、主に太陽の磁場の研究に用い、太陽エネルギーがどのように太陽の多くの層を突き抜けてくるかを科学者達が理解できるよう支援している。同観測任務は日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本国家天文台、NASA、ノルウェー宇宙センター、英国宇宙局、EU宇宙局とが協力して実現したものだ。(編集YH)
「人民網日本語版」2011年2月15日