傑出した科学者で中国の原子力科学事業の開拓者のひとりであり、中国科学院と中国工程院の院士でもある中国科学技術協会名誉主席、元主席、中国工程院元院長の朱光亜氏が26日午前、北京で死去した。享年87歳。新華社が26日伝えた。
中国工程院の杜祥叙ョ元副院長は新華社の記者に対し、「朱光亜主任は中国の科学技術事業、特に国防科学技術事業において重大かつ開拓的な貢献をした科学者であり、人柄もよく、貴重な精神的財産を残した模範的人物」だと語った。
1966年12月28日、朱光亜氏率いるチームが水素爆弾原理実験に成功。当時の国際環境を考慮し、朱光亜氏は公には新しい原子爆弾の実験と発表するよう提案、しかし実際には水素爆弾の原理が検証された。中国は原子爆弾から水素爆弾への発展にわずか2年2カ月しかかからなかった。
中国の原子力兵器事業の先駆者のほか、国家高度技術研究発展計画、即ち有名な863計画の実施と発展にも重要な貢献をした。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年2月28日