浙江省工商局は、ウェブサイトの信頼性、決済システム、製品などの情報を監視する、国内初のネット信用評価システム「信用宝」が同省で開通したことを明らかにした。電子商取引が急成長している中国では、第3者による信用認証システムは欠かせない状況になってきていると専門家は指摘する。新華社のウェブサイト「新華網」が14日伝えた。
第11次5カ年計画期間中(2006-2010年、十一五)、中国のネットユーザー数は世界最大となり、ブロードバンドの普及率は100%に達しようとしている。インターネットが経済成長、社会の進歩、生活スタイルの変革を力強く促している。中国電子商務研究センターの最新データによると、2010年12月の時点で全国の電子商取引市場の取引額は前年比22%増の4兆5000万元を上回った。
その一方で、ネット詐欺やフィッシング、マルチ商法などがネットセキュリティや経済社会の安定に危害を加えている。2010年、中国インターネット情報センターには2万3455のフィッシングサイトに関する通報が寄せられ、2万2573件を処理した。
このネット信用信用評価システム「信用宝」は浙江省工商局が企業のCA電子認証技術を利用したもので、偽造が困難で否認不可性のあるネット営業証明書を、企業のウェブサイトの「信用宝」表示に加える作業を無料で提供する。さらに「信用宝」は、企業の信頼性を判別したり、違法な商品をチェックするなどさまざまな機能を備えている。ネットユーザーやクライアント、消費者はこの管理システムを通じて工商部門に直接、違法行為の見られるサイトを通報することができる。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月14日