宝鋼集団の子会社、宝鋼金属公司とニュージーランドのクリーン・テクノロジー企業ランザテックは27日午前、排気ガスからエタノールを生産するモデルプロジェクトの始動式を上海で開催した。両社は提携会社を設立し、排気ガスからエタノール燃料を生産する、世界初となるモデルプロジェクトの実用化を図る。人民日報が28日伝えた。
宝鋼金属公司、ランザテック、中国科学院が共同で展開する同プロジェクトは、バイオエネルギーの発展に向けた新たな道を開拓するものと期待されている。設立予定の「中国科学院・宝鋼・ランザテックバイオエネルギー研究開発センター」はモデル工場への技術支援とともに、バイオエネルギー分野の新技術の開発にも協力する。具体的には、高炉、転炉、コークス炉から出る排気ガスを経済的かつ持続可能な方式でエタノールに転化させるもので、推算では、年間10万トンの生産量で、穀物から生産されるエタノールよりも30-40%のコスト削減につながるという。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月28日