中国は第11次五カ年計画(2006-2010年、十一五)期間中、害虫抵抗性、良質、高生産量、高効率などの特徴を持つ多くの遺伝子組み換え新品種の育成に成功し、農業の持続可能な発展に向け、科学技術による有力なサポートを提供した。中央電視台が28日に伝えた。
第11次五カ年計画期間中、遺伝子組み換えによる新品種の育成で最も重要な成果があったと言えるのは、害虫抵抗性綿だ。2008年から2010年にかけ、中国は36種類の害虫抵抗性綿を新たに育成、普及面積は累計1億6700万ムー(1ムー=6.667アール) 、利益は160億元に達した。国産害虫抵抗性綿の市場シェアは93%に上り、国外製品に独占されていた局面を打開した。
遺伝子組み換え重大特別プロジェクトの技術責任者である万建民氏によると、中国の遺伝子組み換え技術の自主革新能力は2008年以降大きく向上し、国外の遺伝子特許による独占という局面が打破できたという。
遺伝子組み換え作物の安全性に関しては、国が遺伝子組み換え作物の環境・食用安全評価、検査・モニタリング技術プラットフォームを打ちたて、遺伝子組み換え産業の発展に向け安全保障を提供している。また、国務院は2001年、「農業遺伝子組み換え生物安全管理条例」を発表したほか、農業部も農業遺伝子組み換え生物の安全に関する4つの管理評価弁法を発表している。
2010年末の時点で、世界29カ国の農民1540万人が1億4800万ヘクタールの農地で遺伝子組み換え作物を栽培しており、作付面積は2009年比10%増となっている。世界の遺伝子組み換え作物作付面積は1996年から2010年にかけて86倍となり、累計10億ヘクタール以上に達した。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月29日