英国王立協会(Royal Society)は28日、「知識、ネットワーク、国家:21世紀のグローバルな科学共同研究(Knowledge, Networks and Nations: Global scientific collaboration in the 21st century)」と題する報告を発表した。同報告によると、中国の学術論文発表数は世界6位から世界2位に上昇し、中国を主とするいくつかの新興国家が新たな科学技術大国となりつつあることが示された。
同報告は、世界の全ての国で発表された学術論文の各データについて分析を行ったほか、各国がそれぞれ1993年-2003年、2004年-2008年の2つの期間に発表した論文数を比較している。結果によると、米国は上記の2つの期間、学術論文数がどちらも世界1位だったが、その割合は5ポイント下がった。一方中国が占める割合は4.4%から10.2%に上昇した。論文引用率を見ると、中国は比較的大きな進展を果たしたが、その増加率は論文数の増加率を下回った。
報告はまた、科学共同研究のグローバル化のすう勢が強まり、ますます多くの科学研究が各国の研究者が参加する形で共同で進められるようになったと指摘。このようなすう勢は、気候変動、エネルギーの安全、生物多様性の保持など、世界的な問題の解決にプラスとなるとした。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月30日