宇宙飛行力学技術重点実験室の除幕式が29日、北京宇宙飛行管制センターで行われた。同日、もう1つの重点実験室である人間工学重点実験室も中国宇宙飛行士センターで設立された。同実験室は人間工学分野における中国唯一の国家級重点実験室となる。人民日報が30日に伝えた。
宇宙飛行力学技術重点実験室は、宇宙飛行力学分野における基礎的、戦略的、基幹的な技術難題を解決することが目標で、▽軌道計算と分析▽深宇宙探査機の軌道測定▽任務計画と制御??などの面で研究を行っていく。
新興の学際的研究分野である人間工学は、「人間が使用するためのデザイン」に着目し、機械・システム環境を人体構造や人間の生理的・心理的特徴に合わせて設計し、人の安全、健康、作業効率をいかに確保するかを研究する。中国の有人宇宙飛行任務でも、有人宇宙船、宇宙服などの開発では宇宙飛行士の生理的・心理的特徴が十分に考慮され、人間-機械協調というデザイン理念を体現した。
現在、宇宙飛行士センターは中国有人宇宙飛行の実践と組み合わせ、人間工学分野の最先端かつ要となる問題の研究を強化している。すでに宇宙船のレイアウトや機器のヒューマン・マシン・インターフェース設計、船外活動のプロセス設計、個人防護技術などでブレークスルーを果たし、実験室の建設に向け、技術的蓄積を提供している。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月30日