このほど、中国最大の視覚障害者用図書館、「中国視障文化情報サービスセンター」が設立された。同センターは中国共産党創立90周年を記念し設立されたもので、視覚障害者に対する党および政府からの関心といたわりを示している。同センターの視覚障害者用の書籍は25万冊に達する予定で、1600万人以上の視覚障害者が公共文化サービスを受けることになる。開館式には、中国障害者連合会の張海迪主席が参列した。人民日報が報じた。
同センターの建築面積は2万8000平方メートルに達し、4つの書庫に視覚障害者用書籍を25万冊、カセット・ディスクの音声図書を66万枚おさめ、幅広い視覚障害者からのニーズを満たしている。同センターにはまた、文献アーカイブエリア、視覚障害者閲覧エリア、展覧展示エリア、教育研修エリア等が設置されており、展覧展示エリアには視覚障害者文化体験館、触覚博物館、視覚障害者文化芸術展示室が設けられている。触覚博物館では、視覚障害者は実物模型を手に取ることにより、中国および世界の文明を感じ取ることができる。視覚障害者文化体験館では、大量の写真、文字による紹介、実物との連動、暗闇の体験により、視覚障害者に対する理解を深めることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2011年6月29日