この数日、天宮1号の動向に誰もが神経をとがらせている。計画通りならばもうすぐ宇宙に飛び立つからだ。天宮1号の後には神船8号も発射され、天宮1号とドッキングする予定である。専門家によれば、これに成功すれば中国は、アメリカ、ロシアに次いで三番目の独自ドッキング技術を持つ国となる。
エネルギー供給の秘密
設計上、天宮1号の寿命は2年。彼の生命を維持させるための食料、すなわちエネルギーは非常に重要である。最近、天宮1号のエネルギー供給を担当する上海の研究開発団体が、天宮1号にまつわるいくつかの秘密を明らかにした。中国には「天上の一日は地上の一年」という言葉があるが、どちらかと言うと「地上の一日は天上の一年」に近い。なぜなら宇宙上でこのロケットは、24時間に16回の昼夜があるからだ。毎昼およそ30分、毎夜およそ60分の計算となる。太陽に当たる昼の30分が、天宮1号がソーラーパネルで発電する時間だ。
公開された天宮1号の模型で誰もが注目したのは、一対の羽根だった。ソーラーパネルはその羽根に付いており、太陽に対して約50~60度の角度を維持し続ける。これにより十分な日照が得られ、「充電」が保証される。パネルが発電するとき、一部の電気は直接天宮1号に供給されるが、一部はニッケル水素電池に貯められ、夜の使用に回される。
技術上の難問に直面する可能性