河北省唐山市で先ごろ、総面積9万平方メートルに達する殷代早期、漢代、金元時代、明清時代の四つの文化層が発見された。殷代早期の文化層から発見された住居址は、ラン(江の工を欒に)県の后遷義遺跡で発見された円形の住居址に続く殷代の住居址で、河北省東部の夏殷文化研究にとって重要な意味を持つ発見となった。省文物研究所が明らかにした。
この遺跡は唐山市豊潤区王官鎮の施家営村にある。河北省文物考古研究所など複数の考古関係機関が、40日にわたり合同で調査を行った。第1段階の625平方メートルの緊急発掘は終了している。
この遺跡から、これまでに21の灰坑、11の住居址が見つかり、土器、磁器、青銅器、石器などの遺物が100点あまり出土した。遺物には土器製の鬲(レキ、脚つきの蒸し器)と甕、磁器製の碗と皿、銅銭、石球などが含まれており、ウシ、ヒツジ、イヌ、ウマ、ブタなどの骨も150点あまり見つかった。
河北省文物研究所の張暁崢副研究員によると、遺跡の発見は、省東部の殷代文化、金元時代の住居址の変化、古代の集落構造、経済発展モデル、周囲の生態環境の研究に、重要な手がかりを提供することになるという。
「新華網日本語」より2011年9月24日