北京宇宙飛行制御センターの麻永平副主任によると、2回目のドッキングは太陽光が照らす場所で実施される。これにより、ドッキングにリスクと試練がもたらされる可能性がある。2回目のドッキングでは、主に以下の3つの試練が考えられるという。
(1)2回目のドッキングは太陽光が照らす場所で実施される。太陽迷光の強い影響により、測量設備の精度と相対航法の信頼性に影響が及び、確実なドッキングに向けて一定のリスクがもたらされる。
(2)結合体の切り離しの際、一連の動作が行われるが、ここで計画通りに精確に分離できるかどうかが、2回目のドッキング成功に向けた要となる。このプロセスでは、もし異常な状況が発生しても無事切り離しができるよう、一連の対応策と措置を制定している。
(3)結合体が切り離される際、機械力の作用により2つの宇宙機が徐々に離れていく。この際、作用力が不均衡であるため、姿勢に大きな揺れが生じ、正常な切り離しに影響が及ぶ可能性がある。2つの宇宙機の姿勢をいかにコントロールし、相対航法を維持するかも、2回目のドッキングの重点となる。
「人民網日本語版」2011年11月14日