米国 ゆるぎないトップの座
中国の宇宙産業の目覚ましい発展は、米国の有人火星探査の実施計画を加速化させることになったようである。昨年4月、オバマ米大統領は、2030年代半ばまでに宇宙飛行士を火星の軌道に送り込む目標を掲げた新宇宙政策を公表した。技術、資金、産業規模のいずれから見ても、米国が現在、宇宙産業において世界トップの地位を独走しているのは紛れもない事実である。
国防宇宙開発における米国の財政支出は全世界の95%を占めるそうだ。米国の民生用の宇宙活動の支出は、米国以外の全世界の予算合計を上回る規模である。現在、米国が保有している軍事衛星の数は約130個におよび、全世界が保有する軍事衛星の半数以上を米国が占めていることになる。