日本・韓国・インド 近年の成果振るわず
日本では近年、度重なる宇宙開発活動を行なっている。昨年、2つの重要な宇宙打ち上げを成功させている。ヨーロッパの使い捨て型ロケット「アリアン5」により通信衛星BSAT-3bが打ち上げられ、無事、予定の軌道位置にのった。だが、金星探査機「あかつき」は周回軌道への投入に失敗したことは、日本の宇宙探査計画に多大なダメージを与えることになった。日本初となる月面着陸機の開発スピードは減速するであろうし、それに用いられる技術もレベルダウンするだろう。
有人宇宙技術に関しては、日本はずっと米国の設備や技術に頼っていた。だが、他国のスペースシャトルを借りてばかりでは大きな成果を得ることは出来ない。2005年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2025年までに有人宇宙技術の独自開発を目標に掲げている。だが、その目標を達成するのは厳しいと見られている。独自開発したロケットは技術的に未熟であり、未だに宇宙探査機の帰還技術を掌握していない日本の現状を踏まえれば、上記の目標は高過ぎだ、と分析されている。