今回注目を集めたのは、神舟天辰科技実業有限公司が行った「トマト苗の宇宙での開花・結実」実験が成功したことだ。8本の試験管中のトマトの苗が17日間の宇宙飛行の間に実をつけた。
専門家によると、中国が宇宙で高等植物の開花・結実実験を行ったのはこれが初めてであり、トマトが宇宙で開花・結実したのは世界初となる。同プロジェクトの成功は重要な学術的価値、科学的意義を持ち、生命保証システムにおける高等植物の栽培と科学実験・研究に向け、科学的データを提供するものとなる。
微小重力環境の中でトマトを開花・結実させるのは難しく、世界的にも先例がない。同実験は時間的な制限があるため、栽培時間、栽培温度、栽培状態などはいずれも極めて高い条件が要求される。研究者は宇宙と同じ環境を作り出すために培地・栽培条件を最適化し、実験設備を改造し、独自開発した微小重力機で十回以上のテストを繰り返し、成功にこぎつけた。
「人民網日本語版」2011年11月22日