中国国家国防科技工業局は25日、2011年度中国国防科技工業10大ニュースを発表し、▽中国初の空母の試験航行▽中国初のランデブー・ドッキング成功▽月探査衛星「嫦娥2号」の追加実験成功▽深海技術における飛躍--などが選ばれた。中国新聞網が25日に伝えた。
今年の中国国防科技工業10大ニュースは以下の通り(日付順)
●中航工業集団と米ゼネラルエレクトリック(GE)傘下の航空グループがシカゴで1月、中国航空工業史上最大規模となる合弁プロジェクトに署名。
●中国、福島原発事故による核危機に迅速に対応。
東日本大震災とそれに伴う津波による福島原子力発電所事故が発生した後、中国はただちに国家核緊急時対応システムを始動した。国防科工局を筆頭とする国家核事故応急協調委員会が組織され、環境放射線のモニタリング・警報と重点地区のモニタリングが強化され、権威性・指導性のある的確な情報が毎日発表された。
●中国初となる軍需産業集団の董事会が設立。
中国兵器装備集団は4月中旬、董事会(理事会)の設立を宣言した。軍需産業集団が董事会を設立したのはこれが初となり、軍需産業集団の近代的な企業制度確立、法人管理構造の改善業務が新たな段階に入ったことが示された。