ロシアの写真家セルゲイ・ラレンコフ氏はこのほど、写真を合成し、蘇った第二次世界大戦中の幽霊が現代の街を歩いているようなタイムスリップ写真を制作した。イギリス紙「ザ・サン」とロシア紙「ザ・モスクワ・タイムズ」が伝えた。
ラレンコフ氏は、公文書館とインターネットで見つけた古写真を加工し、これらの白黒写真を同じ場所で撮った現代の写真と組み合わせた。手順は非常に簡単だが、その効果はすさまじい。人が行き来する道路で残虐行為を行うナチス・ドイツ軍、早足で歩く会社員とすれ違う銃を担いだ兵士、現代の繁華街に横たわる戦争犠牲者など、第二次世界大戦時の「時空の扉」を開いたとも言えるこれらの写真は、見た人をタイムスリップした感覚にさせる。
ラレンコフ氏は、「多くの人が忘れている当時の歴史に再び目を向け、戦争が人類に与えた痛みや苦しみを忘れないでほしい」と作品に込めた思いを話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月10日