「嫦娥3号」の月の着陸地点は、嫦娥3号衛星が虹湾地区を撮影した1mから1.5mの解析度の特撮写真を使って決定される。嫦娥二号が撮影した写真で、嫦娥3号の着陸予定地である虹湾地区が想像していたほど平坦でなくでこぼこしていることがわかり、いくつもの直径数十メートルに及ぶものもある円形の穴が点在しており、また岩石も多数みつかっている。クレーターの底部や壁部、ふちにあたる地域が多い。
李春来氏は、月面のほかの場所と比較すると、虹湾地区は比較的平坦であるものの、月面着陸機の要求する着陸地の平滑度は高く、虹湾地区でもリスクがないわけではない。高解析率のデータを使って、更に分析・検証を進めて最終的に決定する予定だ。また、着陸地点の選択は1カ所とは限らない。「打ち上げ時間帯で確定した月と具体的な発射時間などの要素も着陸地点に影響を与える。このためいくつかの候補地を用意する必要がある。」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月14日