日本新華僑報はこのほど、「日本女性のハンカチ」という文章を掲載した。以下、抄訳。
日本でハンカチと言えば、「黄色いハンカチ」が有名だ。
「幸せの黄色いハンカチ」は日本人なら誰もが知る映画である。日本の巨匠山田洋次監督がメガホンをとり、1977年に公開された。高倉健が主人公の勇作を演じ、倍賞千恵子が勇作の妻光枝を演じた。この映画のあらすじは次のとおりである。
勇作は殺人の罪で6年間刑務所で過ごした。出所した勇作は家に帰ろうとしたが、妻の光枝が6年間、自分を待っていてくれるか心配だった。出所前、勇作は光枝に「お前が今でも独りで暮しているなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に黄色いハンカチをつけておいてくれ。そのハンカチを見たら俺は家に帰る。でもハンカチがなかったら、俺はそのまま夕張を去っていく」と書いた手紙を出した。不安を抱きながら勇作は帰路に着く。遠くから家をみると光枝が洗濯物を干しているのが見えた。そして、光枝の後ろには、上から下まで並んだ何十枚もの黄色いハンカチが…。
「幸せの黄色いハンカチ」は日本の映画史上に残る不朽の名作である。一枚の黄色いハンカチが日本人女性の温かさ、我慢強さ、愛の深さを物語っている。
一方、日常生活では、ハンカチは女性の性格を表す。ほとんどの日本女性はカバンの中にハンカチを入れている。ハンカチの素材は、シルク、綿、レース、刺しゅうのあるものと様々で、価格は数百円から数千円に上る。日本の女性はハンカチで手を拭いたり、食事のときに膝にかけたりする。
女性の生活態度を知りたければ、ハンカチを見ると良い。綿製の厚いハンカチタオルを使う女性は、ちゃっかり者で家庭的である。薄い綿の刺しゅう入りハンカチを使う女性は、マイペースな性格で、贅沢と倹約、感性と理性をバランスよく使い分ける。シルクのレースハンカチを使う女性は、敏感で脆く、ロマンを追い求める。このような女性は守られることに飢えている。そのほかに、シャネルやディオールのコートに身を包み、エルメスのマフラーを巻いているにもかかわらず、ハンカチではなく、ティッシュをルイヴィトンのカバンに入れているような女性もいる。このような女性はブランド品の原価とバーゲン価格の違いは分かるが、ハンカチとティッシュの間に存在する「格差」は理解できない。そのため、ブランドに身を固めていても、下品にみえる。
ある日本の女性雑誌によると、女性は自分用と彼氏用にハンカチを2枚用意しなければならない。彼氏がトイレから出てきたらすっとハンカチを出してあげる。彼氏のスーツにほこりがついていたら、ハンカチでさっと払ってあげる。たった一枚のハンカチで、彼氏に自分の優しさを見せることができる。このような姿を見たら、どんな男性でもメロメロになるはずだ。
デートのときはかならずハンカチを2枚持っていくことを忘れてはいけない。1枚は自分の上品さを、もう1枚は自分の温かさを表すために。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月13日