無人宇宙船「神舟8号」とドッキングを実施して200日以上が経った中国の宇宙ステーション実験機「天宮1号」は、地球から370キロ離れた軌道上で飛行を続けている。「天宮1号」は18日、中国からの最初の来客「神舟9号」と3人の宇宙飛行士を迎える。「神舟9号」と「天宮1号」は18日14時頃に最初の自動操縦によるランデブー・ドッキングを行う。
ドッキングの全工程は日光の下で実施
「神舟9号」の任務となっている2回のランデブー・ドッキングの全工程は日光が直接当たる中で行われ、「神舟8号」より難しく、設備は厳しい試練を受ける。
専門家「初のキャビンドアの開扉は宇宙飛行士の生命に関わる」
ランデブー・ドッキングの成功後、「天宮1号」のキャビンドアが初めて開かれる。中国空間技術研究院のホウ之浩研究員によると、開扉前に宇宙飛行士はキャビン圧力を検査し、圧力のバランスをとる必要がある。また、宇宙ステーションに入る際のランデブー機構の密封性は非常に重要となり、空気が漏れてはいけない。これは宇宙飛行士の生命に関わる。ホウ之浩氏は、「ドアの開閉の訓練を宇宙飛行士は地上で長期間にわたって行ってきた。ドアを開けたら、傷をつけないようにするため、ぶつかったりしないように気をつけなければならない」と明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月18日