天宮1号と神舟9号が24日12時頃、手動操縦によるドッキングを実施する。宇宙において宇宙船の姿勢を手動で制御するのは中国初の試みで、成功すれば中国がドッキング技術を全面的に取得したことを示し、中国の宇宙事業の一里塚となる。
140メートル地点で作業
自動ドッキングと手動ドッキングで異なる点は、最後の140メートル離れた地点での作業を手動で行うかどうかだ。自動でも手動でも、観測や制御を行う通信システムがないと作業できない。手動ドッキングは今回の「神舟9号」の最重要任務の一つでもあるという。
角度のずれは1度以内
ドッキングを正確に実施
手動ドッキングとは、2基の高速で飛行する宇宙船を接続させ、1つの結合体にすることだ。「神舟9号」と「天宮1号」の飛行速度は毎時1万キロを超え、重量は8トンから9トンである。ドッキング時の接近における相対速度は毎秒0.2メートル、角度のずれは1度以内、横方向のずれは0.2-0.3メートルでなければならない。
手動ドッキングで、宇宙飛行士は2基の宇宙船の相対位置を正確に判断し、手動で宇宙船の姿勢、前進速度、方向を制御する。これには高い協調性、操作の正確性、心理的素質が要求される。
今回の手動ドッキングは、劉旺飛行士が平行移動と姿勢制御を実施し、景海鵬飛行士と劉洋飛行士がそれを補佐し、3人が協力して任務を行う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月24日