月探査プロジェクト報道官・副総師の裴照宇氏は、「月の初日の昼に、月面ローバーの移動・通信・探査などの性能に関する試験を完了した。月の夜の生存は、月面ローバーが最後の難関を突破したことを意味する。2日目の昼から、嫦娥3号は科学探査を中心とする任務段階に入る」と説明した。
月面ローバーはどのようにして、自主的に目を覚ますのだろうか?月面ローバーは月上陸後の初めての夜を終え、月に朝が訪れた。太陽が月の東からゆっくりと昇り、月面ローバーの太陽パネルに太陽の光があたり、電流が生まれた。月面ローバーの総合電子装置や測量・抑制装置などが充電を開始した。電力が一定値に達すると、電源がオンにされた。測量・制御装置が地球上に信号を伝送し、地球上の科学者に目覚めを告げた。科学者はさらに月に信号を送り、月面ローバーの作業状態を設定した。
着陸機はなぜ月面ローバーより遅く目を覚ましたのだろうか?半月前に月に夜が訪れた時、科学者は着陸機と月面ローバーの太陽パネルを異なる角度に設定した。太陽が昇ると、まず月面ローバーの太陽パネルに日があたり、それから着陸機の太陽パネルに日があたった。月面ローバーが先に充電を済ませたため、目覚めが早かったというわけだ。