中国の新型ステルス材料、米国メディアが警戒

中国の新型ステルス材料、米国メディアが警戒。

タグ: ステルス

発信時間: 2015-11-16 15:01:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ある科学技術系の論文が、複数の海外メディアの注目を集めている。論文によると、中国の科学技術者が戦闘機に使用できる新型ステルス材料を開発したという。この材料は、世界最先端のステルス機探知レーダーの偵察を回避できるそうだ。インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBTimes)は13日、「この材料が軍事目的に使用されれば、中国の海と空の軍事力が急激に成長し、覇者としての米国の地位を脅かすことになる」と報じた。

華中科技大学の科学者が、上述した情報を裏付けた。研究開発チームのメンバー、華中科技大学光学・電子情報学院教授の江建軍氏はインタビューに応じた際に、「これまでの大多数のステルス材料は、いずれもパッシブタイプで、特定の周波数帯のレーダー信号しか吸収できなかった。我々が開発した新型材料はアクティブタイプで、環境の動的変化に基づき変化させることができる」と語った。

江氏は、「同材料は超軽量・超薄型で、もう一つの大きな特長・特色となっている。従来なステルス材料に類似する機能を持たせるには、少なくとも10センチの厚さが必要だった。つまり戦闘機の製造にはほぼ使用できないということだ。今回開発された新材料の厚さは7.8ミリのみで、従来の材料の10分の1未満だ。軽量・薄型という特長により、この新型ステルス材料は戦闘機や艦艇など軍事用の他に、携帯電話のアンテナなどの民間用とすることもできる」と紹介した。

ロシア・スプートニクは13日、「中国はすべての軍機を見えなくするのだろうか?」と題した記事の中で、中国の新材料は世界最先端の武器を世界で最も高性能のアンチステルスレーダーから隠すことができると報じた。米UPI通信社は、これは中国政府が軍事力発展の加速を促し、欧米諸国との軍事力の差を縮めようとしていることを反映したと伝えた。IBTimesは、「米国は20世紀にステルス技術で主導的な地位を占めていたが、中国が今や急激に追い上げ、米国の手強いライバルになった」と報じた。

しかし江氏は、米国メディアの形容は「誇張しすぎだ」と述べ、「我々は業界内であまり注目されていない分野で開発を進めているにすぎない。新技術がもたらす変化は、米国に対抗するには遠く及ばず、ましてやその地位を脅かすことはできない。同技術は応用面で大きな制限に直面しており、多くの問題を解消する必要がある」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月16日

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