「この数年で、ウェブから立ち上がった“BAT”など業界の先進企業が巨大化し続け、ソフト測定業務が徐々に重視されるようになった」と「京東商城」の測定開発エンジニアである陳さんは述べる。ソフト測定の仕事は。海外では以前から認知されている。しかし中国国内ではまだ広く認められていない。「要するにソフト測定とは、ソフトの品質を保証するものです。欠陥があるかどうかだけでなく、ユーザーエクスペリエンスの評価も重要です。ちゃんと使えるかどうかを真剣に査定しているのです」。
成長期を経て、ソフト測定員は2015年の「職業分類大典」に組み入れられた。国家が正式に認める新職業になったことは、ウェブ時代の新しいニーズを直接的に反映している。
時代の発展と科学技術の進歩に伴い、ウェブの「職業マップ」も不断に刷新している。専門家はこれについて、ウェブ領域は産業構造や就業構造、ヒューマンリソースの変化の具体的反映だと分析する。インターネットの発展により新職業が生まれていることは、我が国の人材育成モデルや就業状況、業界構造に長く深い影響を与えることになるだろう。
しかし無視できないこととして、ウェブの新職業はまだ萌芽期にあることだ。規範に外れる現象やグレーゾーンも多く存在するのだ。中国人民大学・新聞学院教授である喩国明氏は、「成熟した職業には、説明できる全貌があり、職業規範や規則などがある。模索過程にあるウェブの新職業は、固定化、規範化しにくいという困難に直面している。労働管理部門や工商部の法執行部門は、相応の政策を通じ、新しい職業の行為に対して一定の境界線を設けたほうがいい。雇用者や被雇用者も自身の権利と義務の認識を強め、法律意識を高めるべきだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月28日