20日に発表されたスーパーコンピューターのランキングで、アメリカは危機感を募らせているようだ。ランキング作成に関わる米テネシー大学コンピュータ学科教授のドンガラ氏は「ウォールストリートジャーナル」の取材に対し、「神威太湖之光」級の処理能力を持つシステムをアメリカは「2018年まで作れない」と述べる。同氏によると「神威太湖之光」システムは4.1万個のノードから構成されており、ノードごとに260個の演算コアと呼ばれる小型計算エンジンを持つ。これにより、1065万個の演算コアを40個のキャビネットに収めることができた。
これに対し、アメリカの最速スーパーコンピューターは56万個の演算コアしかない。「神威太湖之光」は高い性能を持つだけでなく、非常に省エネでもある。ドンガラ氏は、「2001年の時点で中国は1台もランクインしていなかった。しかし現在はアメリカを抜いた。これほど速い成長をする国は他にない。中国のスーパーコンピューターは急増している」と述べる。
このような中国の躍進に対しブルームバーグは20日、「アメリカの主導的地位を脅かしている」と報じた。技術の輸入依存から脱却できたのは努力の結果だ。このスーパーコンピューターは、人口が世界最多の国家が「国防技術と安全技術設備のアメリカ依存を減少させていく」ことを意味する。