行き届いたデザイン、宇宙飛行士の宇宙生活を便利に
宇宙実験室「天宮2号」の打ち上げ後、宇宙飛行士2人が入居することになる。彼らは3日間勤務・生活し、宇宙飛行士の軌道上における中期駐留を検証する。これは中国最長の有人飛行任務となる。
無重力環境で30日生活することは容易ではない。そのため船内には行き届いたデザインを採用し、宇宙飛行士の勤務と生活を便利にした。
中国航天科技集団公司第五研究院天宮2号宇宙実験室チーフデザイナーの朱樅鵬氏は「人を中心とし、宇宙飛行士により良い生活・勤務環境を創造した。これには衣食住、音響・光学、内装、騒音低減などが含まれ、さらに宇宙飛行士の生活を便利にするため補助装置を追加した」と述べた。
・折り畳み可能な多機能デスク。宇宙飛行士はこれで事務や食事、さらには科学実験が可能で、生活と仕事に活用できる。
・ブルートゥースイヤホンとブルートゥーススピーカーを搭載。
・絨毯の代わりにフローリングを採用。
・船内の照明はベージュ色で、明るさを手動で調節可能。さらにベッドライトが1人ずつ取り付けられている。
30日間の宇宙駐留は宇宙飛行士にとっての試練であり、中国有人宇宙事業の技術にとっての新たな課題でもある。いかに人の生活に適した環境、水を含む物資の供給を長時間維持するべきかは、天宮2号の任務によって検証される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月14日