トランプ次期米大統領の新政権は、化石燃料の使用に傾くことになるが、米国のクリーンエネルギー部門は独自の考えを持つはずだ。ニコラモーターはこのほど、8輪の超大型トラックを発表した。このトラックの最大の見所は、水素燃料電池駆動で、航続距離が1900キロに達する。2020年に正式に発売される見通しだ。
このトラックの名称は「ニコラワン」で、長距離陸上輸送向けに開発された。企業の紹介によると、ニコラワンは1回の水素充填で1300−1900キロ走行可能だ。本当にこの水準に達するならば、このトラックの動力は現在の同じサイズのディーゼルトラックの倍になる。
ニコラワンは電動モーターのみを採用し、高密度のリチウム電池で給電し、水素燃料電池で充電する。水素ステーションは現在、米国で普及が遅れている。そのため同社はテスラモーターズのように、2018年から364軒の水素ステーションの建設を開始する。
ニコラの将来のライバルには、テスラが含まれる。イーロン・マスク氏は今年8月、自身のブログでテスラの今後10年の事業計画「マスタープラン・パート2」を掲載し、貨物輸送用トラックを開発すると表明したが、それ以上の詳細な情報を明らかにしなかった。
トヨタの「MIRAI」やリバーシンプルの「Rasa」などの水素燃料電池車が近年、市場で高成績を収めている。補給スタンドなどのインフラ問題の解消後、水素燃料は電気自動車に続く、高い潜在力を持つクリーンエネルギー交通ツールになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月5日
![]() |
|
![]() |