四川省収集家協会・食糧配給切符専門委員会の会長を務める蒋俊介さんは、食糧配給切符の収集を始めて42年になる。1974年から現在に至るまで、彼は食糧配給切符と日々を共にし、半世紀近くで6万3000枚を収集し、仲間から「食糧配給切符大王」と呼ばれている。
「新中国の食糧配給切符は自分より1年早く生まれた。私は1956年生まれ、食糧配給切符は1955年に使用が開始された。現在は普通に飲んでいるお茶も、計画経済の時期は食糧配給切符がなければ飲めなかった」と蒋俊介さんは話す。1980年以降に生まれた人たちは「配給券時代」についてあまり知らないが、その時代を経験した人たちは「食糧配給切符があればご飯が食べられる」ということをよくわかっている。
食糧配給切符は1990年頃まで使用された。その後はお金で物を買う人が出てきたという。コレクションの世界で食糧配給切符の歴史は38年とされている。1993年10月、チベット自治区が最後に食糧配給切符の使用を廃止し、「配給券時代」は終わった。1993年以降は好きなように食事をし、食糧配給切符に制限されなくなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月17日