29日午前10時、南中国海神狐海域メタンハイドレート(俗称「燃える氷」)試験採掘プロジェクトが、海上作業を完了した。中国初の海域メタンハイドレート試験採掘が、順調に終了した。今回の試験採掘に技術サービスを提供した採掘プラットフォーム「藍鯨1号」は午後、山東省煙台市の母港に帰還を開始した。
藍鯨1号は作業水深と採掘深度が世界最深の半潜水型採掘装置で、全世界の深海で作業が可能だ。南中国海神狐海域メタンハイドレート試験採掘は、藍鯨1号にとって初の任務となった。藍鯨1号は3月6日に煙台市を出港し、8日間の航行を経て同月14日に、珠海市から南東に320キロ離れた神狐海域メタンハイドレート試験採掘エリアに入った。今月29日の帰港まで、同エリアで137日間作業した。9日の採掘井閉鎖まで、中国はメタンハイドレート試験採掘及び点火を60日続けた。産出量は30万9000立方メートルで、1日平均5151立方メートル。メタンガス含有量は最高99.5%にのぼり、647万件の科学試験データを入手した。
中国地質調査局は今後、メタンハイドレート調査を拡大し、実用化に向け資源の基礎を提供する。理論・技術・プロジェクト・設備の研究を拡大し、実用化に向け技術の備えを提供する。科学技術の進歩により海洋環境を保護し、実用化に向けグリーンな開発の基礎を提供する。調査・開発管理のマニュアルと産業政策を策定し、実用化に向け関連保障を提供する。科学技術の進歩により海洋環境を保護し、メタンハイドレートの調査・採掘・実用化を促進し、グリーンな発展及び国家エネルギー安全保障の推進に、より大きな貢献を成し遂げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月31日