「中国は高速磁気浮上式列車のコア技術をほぼ掌握した。将来的に高速磁気浮上式列車の時速は600キロに達する見通し」。2017国際軌道交通産業発展フォーラムが28日、成都市で開かれた。中国工程院院士・鉄道電気化自動化専門家の銭清泉氏はフォーラムで、中国の磁気浮上式鉄道は間違いなく発展するとの見方を示した。
銭清泉氏は、中国の高速鉄道が国内で大規模運用され、中国の高速鉄道の安全性、安定性は国際社会から広く認められるようになったと語った。磁気浮上式鉄道の建設は中国の軌道交通発展における最新方針である。銭清泉氏は、「中低速の磁気浮上式列車は地下鉄ほど輸送量は大きくないが、建設費が少なく、周期が短く、メリットが多い。また、騒音と放射能も基準以下であることが検証でわかっている。中低速の磁気浮上式列車は都市の軌道交通の新しい形であり、中小都市中心部での運行に非常に適している」と述べた。
磁気浮上式列車は磁気の吸引力と反発力で動く列車で、軌道の磁力で空中に浮き、地面に接触せずに走行する。普通の軌道列車と比べて、中低速の磁気浮上式列車は摩耗、騒音、振動が少なく、建設・運営コストが低いなどの特徴があり、排気ガスを出さないエコな乗り物である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月29日