学術誌『Nature』はこのほど、2017年度10大科学人物を発表し、中国の物理学者で中国科学院院士・中国科学技術大学常務副校長の潘建偉氏が選ばれた。また、重力波の研究で注目を集めた重力波望遠鏡「VIRGO(バーゴ)」協力組織天文学者マリカ・ブランチェシ氏らも選ばれた。
『Nature』クローズアップ記事編集長代理のブレンダン・マーハ氏は、「同誌は過去1年において科学に大きな影響を与えた10人の科学人物を選出した。量子通信や遺伝子組み換えなど、これらの分野の科学者は2017年の科学史に消えることのない痕跡を残し、今後も科学に影響を与え続ける」と述べた。
同誌は入選者全員のクローズアップ記事を掲載。「量子の父」という見出しで、潘建偉氏について「中国で量子の父とも呼ばれているが、潘建偉氏はその名に恥じない。彼のリードにより、中国は長距離量子通信技術のリーダーになった」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月21日