中国大型機の「三銃士」がついに、青空に勢揃いした。中国初の大型水陸両用機AG600「鯤竜」が24日、Y-20やC919に続き、広東省珠海市で初飛行した。情報によると、全機で5万以上の構造と部品のうち、98%が国内のサプライヤーから提供されている。全機に搭載されている完成品のうち、95%以上の国産化を実現。同機は中国の森林消火・海上救助の切実な需要を満たすため初めて開発された大型特殊用途民間機だ。同機はまた中国初の大型水陸両用機の開発・型式合格審査を受ける。同機はすでに国内外から注目を集めており、市場で高い将来性を持つ。
国産旅客機C919、水陸両用機AG600、大型輸送機Y-20は、大型機の「三銃士」と呼ばれている。そのほかにも国内の汎用機分野では現在、新型汎用小型機(個人のセスナ機、ビジネス機を含む)の開発・生産が進められている。今後はさらに消費者の需要を満たすより多くの国産機が発売される。最も注目されている大型機分野で、中露が共同開発中の長距離路線向け商用ワイドボディ機が「CR929」と命名された。
しかし民間航空産業のベテラン専門家である綦琦氏は「国産機の海外輸出では、メンテナンスや保障などのアフターサービスが追いつかないという問題が生じうる。また中国の航空機製造分野ではこれまで、長期的に民用化の推進が遅れていた。業界内の国産機への認識は、いかに製品を生産するかに留まっており、より重要なアフターサービスをないがしろにしがちだ。国産機の市場進出には今後さらに、多くの技術サポートと力強いマーケティングチームが必要だ。航空機を製造するのは容易だが売るのは困難という苦境が、スタートで出遅れた国産機を長期的に悩ませているからだ。いかに国際市場から認められるかは特に、これらの機種が解消すべき難題となっている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月25日
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