米宇宙開発企業スペースXは現地時間7日夜、米政府に委託された機密衛星「ズマ」を搭載したロケット「ファルコン9」を、フロリダ州ケープカナベラルから打ち上げた。同衛星の設計、打ち上げ目的、任務などは機密とされており、コードネーム以外の情報はない。海外メディアが伝えた。
ズマの打ち上げは昨年11月に予定されていたが、衛星を搭載するロケット先端のフェアリング部分の調整を行う必要があることから延期されていた。これほど特殊な保護と機密が必要な理由については不明。
ズマを製造したノースロップ・グラマンは、衛星は米政府から委託されたもので低軌道に投入されると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
スペースXと米国防総省は、任務の内容に関するコメントを控えている。スペースXは過去にも国家偵察局(NRO)の偵察衛星や、米空軍の宇宙航行機「X-37B」を打ち上げている。
スペースXのネット中継は、ズマがロケットから切り離された後を伝えなかった。しかしロケットがフェアリングを装着し、ズマが順調に低軌道に向かっていることが分かっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月9日