中国西北部は世界で最も乾燥した地域の一つだ。科学者はドローンを利用し、今から1600年以上も前に同地域で灌漑システムが利用され、農業発展の有利な条件を整えていたことを発見した。
シルクロードは古代中国と西側が通商・貿易を行う貿易ルート、ローマ・中国という2大文明国が貿易及び思想・文化交流を行う紐帯だった。ワシントン大学で博士課程在学中の李玉奇氏はこの発見後、シルクロードの研究を開始した。
李氏は「この歴史ある農耕文明の土地は、天山の不毛の麓に長年眠っていた。その遺跡は見渡す限りの荒れ果てた平原に埋もれ、地上から見るだけでは丸石が転がっているだけだ。しかしドローンと専用の画像分析ソフトを使い、高度30メートルから観察すれば、かつて存在したダム、灌漑水路、小型畑貯水池の痕跡を確認できる」と話した。初歩的な試験的発掘でも、農家と墓地の存在が確認された。
専門誌は2017年12月にアジアで、初歩的な分析結果を発表した。それによると、シルクロードの灌漑システムは、現地の牧民が食糧増産や牧畜業の発展を促すため、西暦3、4世紀頃に作ったものだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月20日