スマート運転補助システム、中国が開発に成功

スマート運転補助システム、中国が開発に成功。

タグ:スマート運転

発信時間:2018-04-01 07:51:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国航天科工集団第二研究院第二総体設計部はAI(人工知能)製品の新たな進展を実現し、「ディープラーニングに基づくスマート運転補助システム」(以下、同システム)の試作品を開発した。同製品は数センチサイズのはめ込み型チップに植え込むことで、環境のリアルタイムかつ正確でスマートな感知を実現できる。目標認証の精度では、世界トップ水準に達している。

 

 スマート運転のベンチマークスイートである「KITTI」において、一般的な目標認証の精度は最高90.55%で、1枚の画像の処理に4秒かかる。しかし同システムの開発チームのアルゴリズムは90.05%の精度に達し、1枚の画像の処理にかかる時間は0.03秒のみで、エネルギー消費量は5W未満だ。正面と後方からの衝突事故、関連する路上事故を効果的に減らすことができる。

 

 同チームの責任者である郭睿氏は「シーンを認識することで、コンピュータは目にした画像が何を意味するかを理解できる。ディープラーニングネットワークは学習を通じ、ハイレベルな意味と特徴を自動的に把握し、逆光や反射光、影や破損などの認証の干渉を取り除くことができる」と説明した。同チームは現在、自動車企業と初歩的な事業提携の意向をまとめており、スマートカメラを提供している。

 

 また軍用車両の操縦環境では、明るさが変わりやすく複雑で、夜間の行軍中には照明が使用できないといった事情がある。「スマート運転補助」チームは可視光・赤外線・ミリ波レーダーを融合させた新型スマートセンサーを開発中だ。軍用車両の24時間・全天候運転補助の需要を満たすことができる。同チームはスマート感知、スマート方針決定などのハイテクを蓄積しており、武器システムの目標検出・認証、スマート制御などにおける力を発揮しつつある。これらの技術的難題により良い方針とプランを提供している。

 

 郭氏によると、チームの活動の重心は「ディープラーニングに基づくスマート運転補助システム」の技術化と製品化の活動に転じている。また自動車メーカーと協力し、機能試験と量産化に向けた試作を展開しており、年末までに小規模量産化を実現できる見通しだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月1日


 


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