中国の通信業オブザーバーで飛象網CEOの項立剛氏は、電波の範囲が広がるほか、水中通信も6G時代にスタートし、ネットワークカバー体系の一部になる可能性があるとの見解を示す。
項立剛氏は取材に対し、「海洋学関連のデータ採取、水中環境汚染、海底異常活動、気候変動の観測、海底目標の探査および遠隔画像伝送などの活動はインターネットに欠かせない。そのほか、水中無線通信は軍事分野にも極めて重要な役割を果たす。4G時代と5G時代、我々は水中ネットワークを考えていなかったが、6G時代になれば関連計画が進められるだろう」と述べた。
応用に先駆けて開発 6Gの準備を進めるのは正常なこと
6G開発の情報が伝えらえると、多くのネットユーザーから「5Gもまだなのにもう6Gの話をするとは時期尚早ではないか」などの声が上がった。これについて万屹氏は、「科学研究は通常、市場応用に先駆けて行われる。椀の中のものを食べ、鍋の中のものを見て、畑の中のことを思うということわざがある。現在、多くの地域が使用するのは4G技術で、5G技術がまもなく市場に入る。この時に次世代通信技術の研究開発を行うのは正常なこと」とコメントした。
発展の動きを見ると、6G標準は5G標準と同様、国際モバイル通信標準化組織が統一して制定するとみられる。標準には各種の知的財産権も含まれ、これも各国が6G開発を競争する理由である。多くの特許を握れば、今後の商品の販売利益に基本的な影響を与える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月4日