外国メディアの11月6日の報道によると、科学者がこのほど、世界最大の「大脳」を活性化させた。100万台のコアCPUと1200個の相互接続基板を持つスーパーコンピュータで、作業原理は人間の脳と同じである。科学者は、これは世界最大の神経形態学的コンピュータで、神経元を模倣して放電するコンピュータでもあると発表。
SpiNNakerスーパーコンピュータ(画像:マンチェスター大学)
Spiking神経ネットワーク系構造(SpiNNaker)と称されるこのコンピュータはイギリスのマンチェスター大学にあり、プロジェクトメンバーでマンチェスター大学コンピュータ工学教授のスティーブ・ファーバー氏は声明の中で、「伝統的なコンピュータの作業方式を見直す」としている。
SpiNNakerの機能は大脳のように「考える」だけではない。声明によると、人間の大脳の神経元模型を構築し、神経元の動きをリアルタイムで模倣することもでき、世界のどのコンピュータより多い。
多くのCPUを使用
ファーバー氏は、2016年4月からSpiNNakerは50万個のコアCPUを使って神経元の動きを模倣してきたが、バージョンアップ後に容量は2倍になったと説明。EUの「脳プロジェクト」の支援のもと、SpiNNakerは科学者に細かい大脳模型を構築させた。ファーバー氏は声明の中で、現在のSpiNNakerは200兆回の演算を同時に行えると明かした。
「従来のスーパーコンピュータはの接続メカニズムは大脳のリアルタイムで模倣できなかった。SpiNNakerは大きな神経ネットワークのリアルタイム模倣においてどの機械よりも優れていると信じている」とファーバー氏。
ファーバー氏によると、SpiNNakerは移動ロボット「SpOmnibot」の操作もできる。SpOmnibotはコンピュータを通じてロボットの視覚センサのデータを解読し、リアルタイムでルートを選択する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月7日