シンガポール大統領のハリマ氏はアジア文明対話大会に出席する前、『人民日報』記者の独占取材を受けた。
「アジア文明対話大会は、多くの国の指導者や政府関係者、国際組織の責任者、文化分野の代表者が経験と考え方を交換する場を提供する。文明の相互参考は調和、平和、繁栄を促進する」。ハリマ氏は、文化交流がアジアで非常に長い期間にわたって続いているとの見方を示した。
ハリマ氏は、グローバル化の進展に伴って、文化交流がアジア内部から世界各地へと広がり、より多くの人々に経験交換と知識共有のきっかけをつくり、世界の発展とイノベーションを促進したと指摘した。交流は人々の科学、科学技術、思想などを相互に啓発すると共に、国際貿易と投資をもたらし、各国間の理解を深める。文化と社会規範という2つの面の違いは大きいが、全ての人々はお互いに理解し合い、相互協力、持続的平和、互恵・ウインウインを実現することができる。
中華文化については、「中華民族は古くから人類に非常に大きな貢献を果たしてきた。例えば中国人は、羅針盤、製紙技術、印刷技術、火薬の四大発明を行った。唐の時代の首都長安は大都市で、中央アジアやより遠方の地域から人々は貴重で珍しい商品を持ち寄って貿易していた。一方、数世紀を経て中国の哲学と思想も海外に伝わり、特に東アジア地域で現地の風俗・風習を変えた。儒家思想が異なるアジア社会で進化したことが、このプロセスを明らかにしている。私は、アジア全体がこのような相互作用により、全ての人々がお互いの文化を認め合うことを願っている。これは、我々の文化的蘊蓄を豊かにするだろう」と話した。