女性芸術家の郝誠さん(音訳)は2017年に北京の大学を卒業後ここに引っ越し、黄さんと共に半年仕事をしている。「大都市に嫌気が差した」と郝さんは話す。郝さんは紫色の靴とタイトなジーンズをはき、自分でデザインしたイヤリングをつけていた。打ち捨てられた磁器像工場で、彼女は「自分の仕事を重視する人々」という気の合う仲間を見つけた。家賃が安く建物が古いことから、この長い歴史を持つ遺跡には新たな芸術家による創作の場が生まれた。
これらの若き北京の芸術家は、景徳鎮に新たな活力を注いだ。また彼らは磁器の都の専門的な職人から利益を得ている。後者は彼らのデザインを、彼らには永遠に実現できない磁器に変える。古代の景徳鎮の伝統技術によると、すべての磁器の生産は72の工程を踏まえる必要があり、各工程にそれぞれの専門家がいる。毎週土曜日になると、景徳鎮旧磁器工場内で陶磁器の蚤の市が開かれる。家庭用品や装飾品の店の経営者、コンバースのシューズを履く若い観光客が、わざわざ北京や上海から景徳鎮を訪れる。
日本の陶芸家の安田武さんは陶芸家だけでなく、家具メーカー、ファッションメーカー、さらにはパン屋の経営者が近年、景徳鎮を訪れるのをその目で見た。手工業ではなく大規模生産への切なる願いにより、彼らが団結した。
安田さんは「これは中国という国への承認と関連している」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月18日