中国の新型深遠海洋総合科学調査実習船「東方紅3」が5月30日、江南造船(集団)有限責任公司で交付された。これは中国が自主開発・建造した次世代科学調査実習船で、国内初、世界4隻目の水中輻射騒音制御最高クラス「静音科学調査証書」を取得した科学調査船、世界でこのクラスの証書を取得した排水量最大の海洋総合科学調査船である。
ノルウェーDNV社は同船舶に「DNV GL Silent-R」を発行。これは「東方紅3」が水中輻射騒音制御面で国際最高基準に達し、世界の船に今後搭載される科学調査設備の中で振動と騒音が最も小さく、科学調査データの取得において最も信頼できる海洋総合科学調査船の1つになることを意味する。
中国船舶工業集団有限公司第708所の呉剛研究員によると、同船舶の複数の指標は国際トップレベルで、中でも騒音制御指標は世界最高レベルに達し、航行中に水中20メートル以下の魚の群れに音を感じさせない。
同船舶は中国船舶工業集団有限公司第708所が設計、江南造船(集団)有限責任公司が建造。トン数は5602トン、長さ103.8メートル、幅18メートルで、世界で航行できる。最大航行速度15ノット、海上持久力60日、航続力1万5000海里、乗員数110人。甲板作業面積と実験室作業面積はいずれも600平方メートル以上、全船に61室あり、12ノットで巡航した場合、中国船級社(CCS)の乗員快適度2級を満たし、国際科学調査船の基準を大幅に上回っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月3日