中国の科学者、SKAエリアセンター試作機の開発に成功

中国の科学者、SKAエリアセンター試作機の開発に成功。

タグ:最大口径の総合電波望遠鏡

発信時間:2019-11-13 13:49:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


11月12日、スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)エリアセンターの試作機を紹介する上海天文台の安濤研究員


 中国科学技術部と中国科学院の支援のもとで、中国人科学者は世界初のスクエア・キロメートル・アレイ(集光面積1平方キロメートル電波望遠鏡、SKA)エリアセンターの試作機を研究開発した。国際大科学プロジェクトのSKAは世界十数カ国の共同出資で建造される、世界最大口径の総合電波望遠鏡である。最新計画では2021年に建造を開始し、中国は発起国の1つ。


 次世代の牽引的役割を担う電波天文観測施設として、SKAは世界クラスの科学研究成果を育むという使命を担うだけでなく、世界にいまだかつてない特大データ量も生む。SKAの全規模の10%の比率で建造した第一段階でも、科学プロセッサに必要な計算能力は中国のスーパーコンピュータ「天河2号」の8倍、「神威・太湖之光」の3倍に相当する。これほど巨大なデータを科学者が使用するには高度分析と加工が必要で、これらの作業は複数の大陸に分布するエリアデータセンターの協力により実現する。


 試作機は計算、保存、通信の3大ジャンルで革新的飛躍を遂げた。計算においては新型のデータアイランド・アーキテクチャを採用し、全データセンターを複数のエリア、またはサブデータセンターに分け、単独でデータ処理を行うだけでなく、必要性に応じて資源を柔軟に組み合わせ、SKAの多任務を実行し、並行処理というニーズを満たすことができる。そのほか、中国のSKAエリアセンターの試作機は国産ARMプロセッサを初めて使用し、基準テストでARMサーバーの全体的な性能は良好であることが証明された。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月13日


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