国の重大な需要を受け、深宇宙と深海に焦点を絞る今年に行われる、一連の重大プロジェクトに期待できる。
中国は今年も月探査事業を継続し、探査機の地球外天体における自動試料採取・帰還技術の進展を目指す。月探査事業第3期の嫦娥5号が打ち上げられ、地域軟着陸及び試料採取・帰還を実現する。月探査事業は「周回・着陸・帰還」という3ステップの目標を達成する。中国初の火星探査任務も2020年に実施される。1度の打ち上げにより、火星周回・着陸及び火星ローバーによる探査を実現する。火星全体及び総合的な探査を展開する。
中国の宇宙ステーション飛行任務の序幕が今年開かれる。宇宙ステーションの中心モジュール、「長征5号B」ロケット、初飛行ペイロードが文昌航天発射場に運び込まれ、合同訓練を行う。有人宇宙ステーションプロジェクトで宇宙ステーション中心モジュールを打ち上げる主力ロケットである長征5号Bは、2020年にデビューを果たす見通しだ。
海洋テクノロジーも重要かつ多くの成果を手にする時期を迎える。注目を集めている深海潜水艇「蛟竜号」「潜竜号」なども改良を終え、深海科学観測により大きな力を提供する。同時に新型1万メートル級有人深海潜水艇が間もなく進水し、海底天然ガスハイドレート高解像度・3次元地震観測、現場観測・探査、海底掘削などの進展を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月6日