趙厚麟国際電気通信連合(ITU)事務総局長
中国の火星探査機「天問1号」が23日に成功裏に打ち上げられたことを受け、国際電気通信連合(ITU)の趙厚麟事務総局長が中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)記者の取材に対し、「一里塚のような意義がある。深宇宙探査の国際基準の制定で中国からの経験提供を望む」と述べました。
趙事務総局長は「『天問1号』は『周回、着陸、探査』という三つのミッションを初の探査計画に組み入れている。これは60年を超える各国の火星探査史では初のものである。中国はすでに、ほぼ完備した地上制御システムを有しており、と同時に、データ中継衛星『天鏈』システムによって地上と結んでの情報の橋が架けられ、システムが整っている。中国はすでに世界の深宇宙探査の強国に仲間入りしている」と述べました。
趙事務総局長によりますと、火星探査機の打ち上げ可能期間(ウインドウ)は2年に1度しかない上、今までの探査成功率が半分にも達していないことから、深宇宙探査はまだ初期段階にあるということです。
「中国国際放送局日本語版」2020年7月25日