清華大学世界産業研究院と浪潮信息・国際数据公司が共同作成した「2021−22世界計算力指数評価報告書」がこのほど、北京市で発表された。報告書は、世界各国間の計算力をめぐる競争が日増しに激化しており、大半の国の計算力のポイントが上がったとした。中国の計算力水準の伸び率は世界最大の13.5%で、現在は世界2位につけている。
計算力はデジタル経済時代の重要な生産力要素であり、すでにデータ要素の価値を掘り起こし、デジタル経済の発展を促す中心的な支援力・駆動力になっている。
今回の世界計算力指数研究は15カ国を対象とした。計算能力、計算効率、応用水準、インフラサポートの4項目で、各国の計算力水準を評価した。その結果、米国が77ポイントで首位、中国が70ポイントで2位で、世界をリードしている。日本、ドイツ、英国などの7カ国が40−60ポイントの間で追走している。
報告書は、計算力指数と経済指標の回帰分析の結果によると、国の計算力指数はGDPと正の相関関係を示していると指摘した。15の重点国の計算力指数が平均1ポイント上がると、国のデジタル経済成長率が3.5‰上がり、GDP成長率が1.8‰上がるという。報告書は、この流れは2021−25年も維持されると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月29日