華中科技大学の発表によると、ドイツのハンブルクでこのほど国際スーパーコンピューティング会議が開催され、第24回「Graph500」が発表された。同校のコンピューティングチームが研究開発した「DepGraph」の性能が、グラフ処理性能で再び世界記録を更新しトップになった。また世界で初めて単一の性能でスパコンのグラフ処理性能を上回った。
国家重点研究開発プロジェクト「グラフ処理向け汎用コンピュータ技術及びシステム」の支援を受け、華中科技大学の張宇准教授と趙進博士が率いるグラフ処理チームは長年の研究により、グラフ処理アクセラレータ及びグラフ処理システム・ソフトウェアの多くの基幹技術のブレイクスルーを実現した。
昨年11月に米セントルイスで開催されたスパコン国際会議で、第18回「Green Graph 500」と第23回「Graph 500」が発表された。「DepGraph」はこの世界で最も権威ある2つのグラフ処理ランキングの首位になった。「DepGraph」の性能は今回、日本の「富岳」などのスパコンを抜き、世界一を守り世界記録を更新した。
張氏は、「現在はグラフ処理を実務に応用するため関連機関と交渉中だ。またソフトウェアの産業化後、関連ハードの産業化を促し、かつハード製品を各業界に広める」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月13日