計算力はデジタル経済時代の重要な生産力要素として、すでにデジタル経済発展の中心的な支え、駆動力になっている。6月29日に開かれた中国計算力大会の会見において、工業・情報化部の張雲明副部長は、「昨年末現在、中国の使用中のデータセンターの規模は19インチラックで520万台を超え、使用中のデータセンターのサーバーは1900万台にのぼり、計算力規模で世界2位になっている」と述べた。
工業・情報化部情報通信発展司の謝存司長は、「これらのデータは、高品質計算力インフラの整備の推進、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI、ブロックチェーンなどの技術と導入の普及に伴い、中国の計算力の技術イノベーションが加速を続けていることを示している。中国の計算力産業が高成長を保ち、計算力規模が持続的に急拡大し、計算力産業の環境が日増しに十全に向かっていることを示している」と述べた。
浪潮AI研究院は、世界の計算力規模が2025年までに20年の30倍になると予想した。同時に計算力は一種の新技術生産力として、データ要素の価値の発掘、デジタル経済発展促進の中心的な支え、駆動力になる。
レノボ・グループの楊元慶会長兼CEOは、「デジタル化とスマート化の時代において、計算力はデジタル経済発展の中心的な生産力、実体経済のモデル転換・高度化に不可欠なデジタルの礎だ。また一国及び地域のコアコンピタンスの現れであり、世界戦略の競争の新たな焦点でもある。計算力の発展によって初めて大量のデータ・生産資料をデータの価値に変え、経済成長をけん引することができる」と述べた。
中国情報通信研究院の計算及び関連業界の報告書によると、中国の昨年のIDCサービス市場規模は1500億元超、クラウドコンピューティング市場規模は2000億元超、AIコア産業規模は4000億元超にのぼった。
中国は近年、計算力発展計画を次々と打ち出している。トップダウンデザインが徐々に改善され、デジタルネットワーク協同、デジタルクラウド協同、クラウドエッジ協同、グリーン・スマートの多層的な計算力施設体制が手配・構築されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月4日