国家航天局はこのほど「嫦娥7号任務の搭載チャンス公告」を発表しました。それによりますと、嫦娥7号が2026年前後に打ち上げられるということです。
中国の月探査プロジェクト第4期の嫦娥7号任務は、主に月南極の環境と資源の探査を行い、月全体と着陸区域、巡視区域のリモートセンシングや現地実施の調査による科学データを取得し、月科学研究ステーションの建設のために基礎を築くことです。
嫦娥7号探査機には月軌道器、着陸器、巡視器、飛躍器などが含まれ、軌道器と着陸器の設計寿命はいずれも8年で、着陸区には月の南緯85度以上の南極エイトケン盆地を選びました。嫦娥7号任務の搭載機は世界各国や中国の香港・マカオ・台湾地区に向けて搭載のチャンスを提供し、嫦娥7号の軌道器と着陸器の一部の資源を開放します。今回の募集は嫦娥7号の資源を十分に利用し、各国と共同で月の科学探査を推進します。また、嫦娥7号探査機を通じて設計を最適化し、各国や各地区と科学、技術、探査設備の協力を十分に展開することを目標としています。
なお、これに先立ち、嫦娥5号帰還器が順調に地球に帰還したことに伴い、月探査プロジェクトは「周回、着陸、帰還」の3ステップを円満に終了しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年9月25日